農業を志した原体験と理念の形成
- 事業者(Speaker 2)は17歳時に米国オレゴン州へ1ヶ月滞在し、ファームステイで受け入れられた経験を原点としている。
- そこで目にしたのは日本と比べ圧倒的に大規模な農業のスケールで、農家が「あの山のふもとまでが俺の畑だ」と語り、納屋にはセスナ機、農薬散布にナンバーのないオフロードバイクを用いる現場であった。
- 事業者は「環境負荷低減」「環境に負担のない有機農業」を選択し、「言行一致」を重視した事業運営を続けている。
事業モデル:生産から販売までの具体的な手法
- 主な生産品目はニンニク、カボチャ、トウモロコシ、ジャガイモで、レタスは少量のみ。
- 販売は東京都心圏の生協「パルシステム」を主要チャネルとし、インターネット注文の宅配モデル。収穫物の80%以上をパルシステムに出荷し、残り約20%は自社から消費者へ直接発送するD2C。
- スタッフは総勢約15人(繁忙期でも最大20名程度)。内訳は正社員約7人、パート・アルバイト約7人。
- オフィスは廃校となった小学校を一棟借り上げて再活用しており、月1回程度TV番組の撮影地としても使われる(ナショナル放送・日テレのゴールデン枠)。
🧄 販売チャネル & 生産目標
販売チャネル比率(年間 約10t)
ニンニク生産量 目標
0t10t ▲現在30t 目標
3年後目標
30 t / 年
現在の3倍規模へ拡大
農業技術と環境問題:プラスチック利用のジレンマ
- 現場では白色のビニールマルチ(プラスチックマルチ)を用いて、雑草抑制と地中からの過度な湿度上昇の防止を図っている。
- 同マルチは「2回」使用し、1年に1回は必ず張り替えが必要で、使用後はリサイクル施設へ搬入する運用。
- 日本の野菜生産はビニールマルチなしにはほとんど成り立たないという認識が共有され、プラスチック使用が農業界の課題となっていることが明言された。
持続可能な循環システムの構築:地域連携と資源活用
- 近隣の養鶏農家との連携により、発酵飼料を与えられた鶏の糞を肥料として利用している。発酵飼料・自家配合の餌により、鶏糞はほぼ臭気がないという。
- 事業者はその養鶏農家の卵を自社の野菜セットに組み込み販売し、加えて現地の作業を手伝うなど相互扶助の関係を築いている。
- 廃校の小学校をオフィスに転用するなど、地域資産の再活用を積極的に進める。
ニンニク生産・品質管理の実務
- ニンニクは年間約10トンを生産している。乾燥工程は「2週間」を要し、乾燥後の保存可能期間は「約3ヶ月」。
- 東京市場では大玉1個が「約1,000円」で売れる例があり、サイズ選別が価格と収益に影響する。
- パルシステム向けにはフルヘッドを出荷し、同社側でプラスチック包装して消費者に届ける運用である。
- ニンニクの圃場は現在地から「車で約30分」の場所にある。
将来展望と事業拡大計画
- ニンニク生産量を「3年後ぐらいまでに30トン」へ増やす計画が語られた(現在約10トンからの増産)。
- 施設の屋根には厚さ「約3mm」の薄型ソーラーパネルが貼付され、外壁材は「15年」使用可能との説明がある設備運用。